2019年3月 - 4

KAMIJOのSymphony of The Vampireツアー4本目、埼玉に行ってきた。平日だったので、フレックスで仕事を早上がりして直行。


この日はKAMIJOの歌の調子があまりよくなく、聴いていて正直かなりしんどい部分が多かった。さいたまのHEAVEN'S ROCKは、今までVersaillesやKAMIJOソロで結構いいライヴを観られていたような気がしていて、私と相性がよいライヴハウスなのではないかと思ってわざわざ来たのだが、ボーカルの調子があまりよくなかったので残念だった。歌以外の楽器隊の音の部分に関してもあまりいいと思えず、声の出ていない歌と高音がキンキンするギターを聴きながら、あれ、私これまでこのハコ結構好きだと思ってたのは一体何が理由だったんだろう?とわからなくなった。

それで本編の途中までは、あー今日はだめだわ、シナリオはいいのにボーカルが全然ついていってないわ残念でした、というかんじだったのだが、途中の闇夜のライオンで、突如KAMIJOが覚醒してびっくりした。

闇夜のライオン、元々割と好きな曲ではあるけれど、アルバムのSangが出てからはSang曲が圧倒的すぎてその有難さも徐々に薄れつつあり、最近はさほど注目して観てはいなかった。が、この日の闇夜のライオンのAメロでのKAMIJOはなんだかめちゃくちゃかっこよかった。あまりにかっこよくて、ものすごく感動して一瞬にしてテンション上がったんだけれど、唐突だったしそんな展開を全く予想して観ていなかったので、具体的にどの部分がかっこよかったのかはすっかり忘れてしまった、それぐらいよかった。


他によかったのはDying-TableとVampire Rock Star。

Dying-Tableは、私はあまり好きじゃなくてそんなに気持ちも盛り上がらない曲で、ライヴで毎回やんなくてもいいよと思うくらいなのだが(まあ今回はSymphony of The Vampireツアーなので仕方ないが)、今日はとてもよかった、いや、よいとかじゃなく楽しかった。しかしこれもまたどこが楽しかったのかは忘れた。KAMIJOとMASASHIの絡みにウケたことは覚えているが…ほんとうに楽しかったときのライヴレポは後からは書けないものである。

アンコールのVampire Rock Starも、なんかもうはちゃめちゃに楽しくて、なんか、遠い昔に私がディル馬鹿だった頃のディルライヴで、羅刹国が演奏されたときのような、よくわからない多幸感があった。一体、何がそんなにもよいのか、自分でもよくわからない、しかしながら、脊髄反射でめちゃくちゃ楽しめて、終わった後に謎の充実感が残る、あのかんじ。Vampireは去年のSangツアーのときからかなり盛り上がってはいたけれど、私としてはテンポが理想よりちょっとゆっくりめだったりすることもあり、おそらく周りの客ほどは気持ちが盛り上がっていなかったのだが、この日のVampire Rock Starは文句なく楽しかった。去年から幾度となくライヴで観ているこの曲だけど、こんなに楽しめたのは今回が初めてかも。この日のアンコールにこの曲があってよかった。

この日のKAMIJOの歌の調子はライヴの最後まであまりよくないままだったので、モナムールとか、Sangとか、じっくり聴きたい系の曲はほぼ全滅で悲しいことになっていたのだが、上に書いたような暴れ曲系というか、盛り上がる系の曲の仕上がりはとてもよかった。KAMIJOの歌唱力に頼らない系の曲ね。KAMIJOは歌の調子が悪いのを受け止めて、吹っ切って、それでも客を楽しませるよう、途中から気迫とパフォーマンスに全振りしたような印象を受けた。KAMIJOよ、諦めないでくれてありがとう、最高だったよ。


ほんと、いいライヴかどうかと、自分個人が楽しめるライヴかどうかって、全く違うよねってことを久々に実感した。この日はいいライブではなかったけれど、私にとっては間違いなく楽しいライヴだった。なんならここまで観た4本の中で一番楽しかったし、わざわざ埼玉まで行った甲斐があった。初日の柏のときなんかそうだけど、遠出してまで観に行ったのにいいライヴじゃないと、近場で観たときよりもがっかり感が強まる。

あまりに楽しかったので、公演後すぐにツアーを追加する画策をしたが、結局福岡も名古屋も大阪も行けないことになったので、私の今ツアーはこの4本で終わり。一番楽しかったのはさいたま、一番いいライヴだったのは間違いなくキネマだった。しかし、最後も楽しめてよかったな。変な悔いが残らなかった。



って、こっちのブログの方にあまりに長くライヴのことを書きすぎてしまったので、そのうち本ブログの方に転記しよう。好きなことについて書き始めると、どうしてもすぐ長文になってしまう。