2019年10月 - 3

KAMIJOのPERSONA GRATAツアーファイナル@赤ブリのことを書いていなかった。

ツアー中のセトリとほぼ同じだったし、結局ストーリーは一段落しなかったけど、なぜかファイナルらしさはあった。KAMIJOは序盤から笑顔を見せたりとリラックスムードだったが、カストラートやPERSONA GRATAなど、きめるべきところではしっかり入り込んでいてよかったです。歌もよかった。まあ、最近歌がひどいライヴってそもそもほとんどないけど。ここ数年は歌自体よりも、KAMIJOの集中度合いでライヴの質が決まることの方が多い気がする。たまに歌やら声がやばいときもあるにはあるけど、もはやあんまりない。あ、アンコールのラストをSang IとSang IIで締めたのは新鮮でよかった。Sang、三曲とも未だに大大大好き。

ストーリーは、

  • サンジェルマン伯爵たちと敵対している組織の名前が「クリムゾンファミリー」であること
  • クリムゾンファミリーのボスが「クリムゾン」という呼び名であること(エンドロールに書いてあった)
  • クリムゾンファミリーは、セントリーニ社(だっけ?)がUSから受注した、個人情報と顔認証を統合したシステム、ペルソナに載っている世界中の個人情報を一斉に消すことで世界の滅亡?だかなんかを狙っていること
  • その計画の工程表を、マシューの持っていたサンジェルマン伯爵の個人情報データの中に何者かが紛れ込ませていた、つまりクリムゾンファミリー側にNSAへの内通者がいること
  • クリムゾンの娘のアンジェラはなんらかの理由により目を開けたまま眠り続けている(?)っぽいこと

がわかり、

  • 最後にリチャードが「お義父様は僕のことを信頼してくれているよ」「もうすぐ、瞳を閉じさせてあげるからね」とアンジェラに言った

ところで終わったかんじ。

わっかんない。来年の春ツアーを見てもわかる気がしない。アンジェラは死んでると思ってたけど、寝たきりみたいなかんじで生きてはいるのか?でリチャードがそれを殺した(恋人である彼女のことを思って殺してあげた)のか?最後のリチャードのセリフは、クリムゾンに信頼されてはいるけど、リチャードの本心は組織とは別のところにある、ということなのか?つまりNSAへの内通者はリチャードなのか?それとも今の状態になる前のアンジェラなのか?やはり、アンジェラとリチャードの関係性について歌っているのがPERSONA GRATA(曲名)なのか?

まあ、私はVersaillesを4年間それなりに真剣に観ていたけど、結局薔薇の末裔物語とはなんだったのかが未だにわかっていない人間だからな…あれこれ考えてはみるものの、想像力と理解力がなさすぎて大抵当たらない。

そういえば大阪のMISSION曲、Conspiracyで我々がヘドバンしている間に撃たれたカールソンは死んでなかった。瀕死らしい。そうですか。あと、ファイナルなのにルイはほぼ出てこなかった。最近のKAMIJOソロは、ルイ17世の物語というよりもサンジェルマン伯爵が主役の物語になりつつある。Heartツアーまでは、Heart(曲名)の歌詞には出てくるものに表舞台には出てこなかったのに、今やこの存在感。あと、大阪で久々に出てきたナポレオンは今回も出てきたけど存在感ありすぎ。出オチキャラ的な。ベートーベンもそのうちまた出るかな。


アンコールでは、もはやお決まりとなった無限Ecstasy(無限ではない)があった。

ホールでこういうループもの聴くの、ほんと新鮮。何年振り?ていうか何以来だ?ホールで初めて体験した無限Ecstasyは、これまでライヴハウスで聴いてきた無限Ecstasyとはまた違った感触があったんだけど、「懐かしいかんじ」としか言い表せない。昔のディルライヴを思い出した。小文字時代のDir en greyの新曲1とか残まで、一瞬で記憶がさかのぼってしまった。

この10年くらいの間にライヴで一番聴き慣れたループものというとVersaillesのレッカペが一番なんだけど、あれはサビ前の一部分を4回繰り返すだけなのであくまで小規模で、さほどループ感はないんだよな。それに比べて、今回のツアーでのEcstasyのループ版は一曲まるまるを何度も何度も繰り返すので、ループ感が大規模ですごい。こちらも謎のやりがいがある。この日も楽しかった。ツアー後も定番化するのかなあ。

あと、これはたしか本編のEcstasyでだったか、アンコールのEcstasyでだったか忘れたけど、KAMIJOが「椅子があるから暴れられないのか⁉︎」というような、彼にしては珍しい煽りをしていて、これまた往年の(往年じゃない)ディル京の大迷言「席なんて関係ないからな‼︎」を彷彿とさせてよかったです。あの名言が出た、インディーズ時代のディルの中野サンプラザ2daysはもう21年前か、やばいね。あの中野公演、私は2日間とも中学校の部活の合宿でどうしても行けなかったので、しばらくの間非常に後悔していた。その後数年間、悔しい悔しいと思いながら妄想格外劇を観て過ごしました。


いつものように昔話になったので終わります。