2019年10月 - 6

会社の同期の一人と数年振りに会った。

同期、というか、厳密に言うと元同期。同時に同じ会社に新卒入社したけど、今は別の会社にいる。彼女も修士後に就職したので、数少ない同い年の同期。部署もサイトも違うこともあって、ここ数年全然会っていなかったんだけど、あるイベントを機に久々に連絡を取ったところすぐ会えることになった。

会ってから数時間、途切れることなくひたすらしゃべった。ランチとお茶をしながら数年分の近況報告をしたんだけど、ここ数年間の仕事関係の近況というと、お互いに

  • あの仕事はもうなくなった
  • あの部署はもうなくなった
  • あの人はもういなくなった
  • あの人は自己都合退職した(レア!)
  • あの人はメンタル壊して休職中
  • あの人は身体壊した
  • あの人は片耳が聞こえなくなった

とかいうトピックばかり、というかほんとうにほぼそれだけになってしまい、互いに互いの状況にドン引き。「えーっ、じゃあ、あと誰がいるの⁉︎」と聞かれ、私もまた、彼女の置かれた状況に対して全く同じことを思った。

私自身、ここ数年間はそれなりに色々あり、その都度ショックは受けてきたものの、そういうことが頻繁に数多く起こりすぎていちいち覚えていられずにどんどん忘れていっていたのだが、彼女と話している間に「そういえば、すっかり忘れていたけどこっちでもそういうことがあったわ」と色々思い出した。彼女も同じ状態。どこにいても同じなんだなあ。


数時間話し、「心身の健康が一番大事、それを失うくらいなら、仕事を失った方が長期的に見ればまだマシ」といういつもの結論にたどり着いて別れた後、一人で電車に乗ってふと見たら手の甲にぶわっとじんましんが出ていた。実験中でもないのに珍しいな、と思いながら帰宅したら、今度は顔に二か所大きな吹き出物が出てきてまたびっくり。朝にメイクした時にはなかったのに、と思っていたら、その後数時間で全てすっと引いた。顔のも吹き出物ではなく、じんましん的なものだったっぽい。

私、ここ数年間のことをもう既に色々忘れてきていたけど、そういえばたしかに、ほんと、色々あったし、でもそれらを一気に思い出しただけでじんましんが出るとは思わなかった。

同期との久々のランチとお茶は楽しかったし会えてよかったけど、そこで聞いたことと話したこと、その当時の感情については、自らの心身の安定のためにこれからもう一回忘れようと思う。