2023年3月 - 2

久々にBUGY CRAXONEの最初のメジャー時代のアルバムを聴いてるんだけど、めっっっちゃよいですね。

古いアルバムはiTunesでファイルエラーになってしまってからスマホに入れていないので、普段ほとんど聴いていないのだが、PCには入ってるので久しぶりに聴いてみたら、めちゃよいね。なんだこれ。一度、のめりこむほどべた惚れしたものは、それから何年経っても好きなのかな。


私がブージーを知ったのはメジャーデビューシングルの「ピストルと天使」で、ミュージックスクエアでたまたまかかったその曲が単純にかっこよくて声も好きで、気になった。それで初めてバンドの存在を知った後に新星堂のフリーペーパーでインタビュー記事を読んだら、鈴木由紀子が話している内容が好きで、それで好きになった。

その後に出た最初のアルバム「blanket」はあちこちに不穏さはあったけど、全体としてはそこまで暗くはなく凝ってもいなくて、発売日に買った私もドはまりまではしなかった。当時はDir en greyがBUGY以上に好きすぎたし、そっちもまたメジャーデビュー直後でメディア露出がめちゃくちゃ多かったので、ディルの情報を追っかけるのに忙しすぎたってのもある。

が、1stアルバムの後に出たシングル3作は急にどれもこれも暗かった。さらに、それらが収録された2ndアルバム「歪んだ青と吐けない感情の底」は誰がどう聴いても鬱アルバムで、もうそのあまりの暗さに、聴いている側は無言になるしかない。そりゃ方向性の違いを理由にメンバーも脱退するよな、って勝手に納得してしまう。当時は音楽雑誌で鈴木由紀子がインタビュアーの男性に失礼な質問をぶつけられたりしていて、読んでて「きもっ」と思ったことを今でも覚えているが、いわゆる病み系若い女子枠扱いされていたんだろうかね。

でもこの2ndがいいんですよ、今聴いてもすごくいい。青くて、若くて、痛い。私は「虹」「日傘」「ほどかれた胸」あたりが特に好きだけど、アルバムの主題が明確なので、直接的に関連してる曲以外も全部つながって最後まで聴ける。BUGYの過去アルバムから3作選べって言われたら、「歪んだ青と吐けない感情の底」は迷いなく絶対に入れる。

でもって、その後のミニアルバム「This is NEW SUNRISE」、ここで再度ガラッと方向性が変わっていてまたびびる。このアルバムを初めて聴いたときは、2ndのとき以上にほんとうにびっくりした。1stと2nd、2ndと3rdの間に一体何があってこう心境が変化したんだ…その次に出たアルバム「NORTHERN HYMS」は3rdの流れだと思うので違和感はないが。

 

BUGYはその後、さらに何度も路線を変えつつ今も活動を続けているわけですが、初めて知ってから20年以上経って、どんなに曲調や歌詞の内容が変わっても、私はまだこのバンドのことが好き。

結局、すずきゆきこの歌詞というかスタンスと、ライヴでのかっこよすぎる姿が好きなんだろうなあと思ってる。この人が歌詞を書いて歌い続けている限り、割と長くこのバンドを好きでいるんじゃないかな。

なおこのブログのタイトルもBUGYの曲名です。