2019年2月 - 6

友人の家に遊びに行った。

その友人は去年家を建てたばかりで、もう一人の友人は去年出産したので、今回は新居祝い兼、出産祝い会。

一人の新居に昼に集まって、鍋食べて、持ち寄った手土産食べながらお茶して、夕方までひたすらしゃべり続けて夕飯前に解散。


人の新居というのはほんとうに面白い。私が院を卒業した数年後の27、28歳くらいから同年代の友達が続々と家を買い始め、その頃から人の新居にお邪魔することが一気に増えたが、未だに毎回めちゃくちゃ興味深いし、とても楽しい。

私自身は家を購入する予定は全くないので、自分自身の参考になるというわけでも全くないのに、人の新しい家に行くと毎回ときめいてしまう。

10年弱前に買った人の家と、去年買った人の家では、家の基本デザインやスペック、家電まで全てが変わっていて、同じ家もしくはマンションでも10年でこんなにもベースが変わるんだなあと、その進化スピードに感心してしまう。10年前には新しいと感じていた部分も、今見ると特に新しいとは感じない。

私は人の新居に行って今最新の機能やデザインを見て無責任に憧れているだけで、それがだんだんと「過去の購入時にはたしかに最新だったが、今はそうではないもの」になっていくことにはきっと満足できないし、そこにお金をかけたいタイプではないなと思う。軽く新しもの好きなだけで、所有欲はない。



まあ、私が実際に賃貸暮らしをしているのは、新しもの好きだからとかいうぼんやりした理由ではなく、職があまりに不安定であることと、保活や学童の確保が大変だからという、もっと実際的な理由による。

転園のために、たった一年間で2回も引っ越しするなどしているので、引っ越しするのはめんどくさいなと実感している反面、賃貸でよかったと感じてもいる。

もし家を買っていて、そこから通園するとしたら、毎朝まず自宅から最寄駅まで子連れで歩き、保育園のある駅まで電車で移動、さらにそこから10数分もしくは数10分歩いて保育園に子を預け、再度徒歩で駅まで戻ってから電車で通勤、退勤後は朝の逆ルートを子連れで毎日移動する、ということを今でも続けているのだと思うと、私は賃貸暮らしでよかったと思う。

実際、今回新居を建てた友人は、家→保育園→保育園の最寄駅、と片道40分かけて移動している。保育園の送り迎えだけで往復80分、それプラス会社への往復通勤時間、それを毎日。いずれは家の近くの保育園に転園できればいいが、3歳を過ぎても希望の認可園に移れた例は私の周りではあまり聞かない。

家の近くの保育園に入れなかったがために、持ち家を売ったり貸しに出して引っ越した人や、保育園の近くに新しくマンションを借りて平日はそこで暮らし、土日だけ自分の持ち家に帰っている人などもいて、大変だなあと思う。でもその選択をした人たちから見たら、一年間で二度も引っ越した我々の方が大変なように見えたりするのかもしれない。


人生のどの段階で、何をとるかは人それぞれ。

マイホームに憧れのない私は、少なくともこの先数年間はflexibiityが高い方を選びたいので、このまま賃貸暮らしを続けると思うが、それにしてもやっぱり人の新居はテンション上がるなあと思った週末だった。