2022年7月 - 5

バンドやソロや曲の世界観を現実世界や時事問題と絡めるのやめてくれー、と、どうしても思ってしまう。

以前からSangを児童虐待に絡めて語ったり歌ったりしているので、KAMIJOがそうしたいんだろうということはわかるし、当の本人がそうしたいんだからそれでいいんだろうと頭では思う、けど、私自身がそれをほんとうに好きかと言われると、明確に嫌い。

単純に、好きなアーティストの世界はあくまでファンタジーとして楽しみたい派閥なんですよね。2009年から2010年にかけて散々味わったけど、このまま見させてあの夢の続きを、なんですわ。現実に引き戻さないでくれ。



今回の件でKAMIJOも愛沢えみりも涙が止まらないとツイートしており、両人とも桜を見る会に出ていたし、KAMIJOは以前何度も夫人と社交してたし、愛沢えみりは歌舞伎町で自民だったか維新だったかの選挙カーに乗ってたしで、私とは政治思想が違うと思われるけど、それはそれとして、芸能人としての彼や彼女のことは好きなんだよね。私人としての彼らのことは全然知らんけど、思想とか関係なくメディアを通して偶像を見ている分には好き。

もし、好きな芸能人やアーティストが反ワクチンだったり反マスクだったり、明らかなトンデモ非科学とかだったりするとわかったとき、私はその思想も「それはそれ」として切り分けて、なおもその人のことを好きでい続けられるのだろうか?

それはそのときになってみないとわからないような気がするけど、そういうのを個々人の思想として持っているだけでなく、SNSとかでファンに対しても大々的に呼びかけたりという動きをし始めたら、私は無理になるのかもしれないな。例えばの反ワクチンと、政治思想との間にどんな線引きがあるのかは、自分でもよくわからないし、説明できないが。


ブログもSNSも、そもそもインターネットもなかったような大昔とは違って、2000年前後からは芸能人も半芸能人も意思次第で自身の思想をいくらでも全世界に大発表できるようになったので、好きな芸能人の個人としての思想をどう捉えるか、という問題がファンの側に新たに発生しているんだろうなとは思う。