2022年3月 - 1

先週、ロシアがウクライナに侵攻して戦争が始まってしまった。

1月後半あたりからだったか、私が普段読むような一般的なニュースでもウクライナ問題が頻繁に取り上げられるようになってきて、Xデーは合同演習日のいついつだとか、いやオリンピックがあるからいつだとか、数日以内に自国民の国外退避を促しているとか、そういう話が数週間続いていたのだが、オリンピックが終わった後の先週、ほんとうに戦争が始まってしまった。

先週木曜日、2/24の昼休みにネットニュースを見て「まだ侵攻してない」と思ったが、その後13時からの電話会議に出たら「ちょうど30分前くらいにロシアが侵攻を始めたというニュースがありましたが〜」というフレーズで会議が始まって、私はそれで戦争が始まったことを知った。


私が高校を卒業した年、3月後半の卒業式のちょうどその日にアメリカがイラクへの侵攻を開始した。そのときも、今回と一緒で「くるぞくるぞ」と散々報道されてからの開戦だったので、卒業式でも壇上で誰かが「今日、今まさに戦争が始まろうとしていますが〜」的な話をしていたなあと、あの日のことを思い出した。

あと、金原ひとみ村上龍について触れているインタビュー記事を最近読んだばかりだったこともあって、「海の向こうで戦争が始まる」というフレーズとあの表紙の絵も思い浮かんだ。



イラク戦争のとき、当時高校生だった私は、すぐに思い浮かぶアメリカ人といえば親の仕事相手や友達の親などばかりで、自分が直接的に関わっている相手というのは誰一人思い浮かばなかったし、イラクについては顔見知りレベルまで含めても思い浮かぶ相手が一人もいなかった。

今は私も社会人になり、ウクライナの知り合いは未だに一人もいないが(ついこの間まで一人だけいるなと思っていたが、よく思い出したらウクライナじゃなくてルーマニア人だった)、ロシアの人たちとは一緒に仕事をすることがある。

その人たちがロシア人なのか何人なのかは知らないし、バックグラウンドも思想もなにも知らないし、電話会議で話すことはあってもオフラインで会ったことはないので、正確には顔見知りですらない。でも、その人たちが同じ会社のロシアサイトを拠点に働いていることはたしかだし、つい最近まで割と頻繁にコンタクトをとって一緒に仕事をしていたので、え、この後どうなるの、と思ってしまう。


そりゃ、理不尽に直接攻撃を受けているウクライナの民間人のように生命の危機が差し迫っている状況では今はないかもしれないが、これだけ国が国際社会から制裁を受ければロシアの民間人にだってそれ相応の影響があるだろうし、今後どうなっていくのかわからない。私と、細かい技術の話なんかをーあーだこーだとしてる場合じゃなくなるのかもしれないな…日本も日本だし、人の国の心配してる場合なのかっていう部分もあるが。

例え直接的に生死に影響しなかったとしても、だとしても普通に戦争は嫌ですね。なんか、学生の頃に「戦争」と聞いて直観的に思い浮かべていたイメージ、空襲、疎開、地上戦、原爆投下…みたいなのと、今「戦争」と聞いて感じるものとでは、だいぶ印象というか肌感覚が変わってきている。