2020年4月 - 3

今週も在宅勤務。通勤定期券がもうすぐ切れるけど、しばらく更新しなくてよさそうだな。仕事以外でももはや電車乗らないし。

今が緊急時だからなのか、在宅勤務の人が増えたからなのか、RSSフィードに入れて読んでいる他人のブログの更新頻度が上がっている気がする。ネットの先の知らない人の日常雑記を読むのは面白くて、20年以上前からずっとやっている趣味なので、毎日の活字に事欠かないという意味に限っては今はよい期間になった。



EUとの定例コールで、久し振りに全く英語が通じない時間が流れてやばかった。うまく喋れなかったとかいうレベルじゃなくて、しばらく全く通じてなかった。最終的には、私の言い換え力によってではなく、相手方の凄まじく高い推理力によってやっと言いたいことが通じて、相手が高い声でOki Doki!と連呼するのを、あーこれマリオカートでマリオが人を抜いたときかなんかに言うやつじゃんーほんとに言うんだな、などと疲労した頭でぼんやり聞いていた。

何年経っても私はヨーロッパ人ネイティブの英語が聞き取れない。後天的に英語を身につけたアジア人の英語の方が数倍聞きやすい。社会人の最初の数年間は、中国南方部のそこそこ年長者と韓国人の英語ばかり聞いていたんだけど、あれが未だに私の中のデフォルト英語になっている、偏りすぎ。

なお同じコール内で、14000と言い続けていたのを、会議後半まで40000だと思われていたというのもあった。数字が3倍違って相手を困惑させてしまった。中学生レベルの英単語でも発音が悪すぎる。耳も悪いが口も悪い。


こんなかんじで私は入社以来ずっと英語力が壊滅的なので、そのせいで電話会議が苦手なのだとばかり思っていたが、こうやって長期間在宅勤務になり、普段は同じサイトのラボやオフィスで顔を合わせて働いている人とも電話会議だけでコミュニケーションをとるようになってから思うのは、あれ、日本語話者同士でも電話会議って難しくないか?ってことである。

一対一会話なら別にいいんだけど、参加者が5人くらいになると、議論の途中でオーガナイザー以外の誰が話し始めるかの探り合いのような状態が生じて、ちょっとした空白の時間ができたりして、そういうちょっとしたことの積み重ねが会議全体のテンションや進行スピード、そして議論の成果物にまで影響している気がする。

会議室に実際に集まっているときよりも会議進行が難しくて、会議進行力にしても会議参加力にしても、語学力以外の部分でのコミュニケーション能力が問われる。英語力もないけど日本語でのコミュニケーション力もないという私のような人間には大変厳しい状況である。カメラオンにしたりするとまたちょっとは変わるのだろうか。