2020年10月 - 5

コロナ前の今年2月頭に書いて、特にオチもなく下書きに入れっぱなしだった記事。


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最近、近い分野の別会社で同じく研究職をやってる研究室の後輩に会ったり、会社の元同期で集まったりで、仕事やキャリアの話を長々する機会が多かったんだけど、

なんだろなー

10年働いて、その間に上司も先輩も後輩もたっくさんの人達がいなくなって、up or out的な価値観環境であることはわかっているけど、それが自分にマッチするかというと別にマッチしていなくて、私はそこまで極端な勤労文化を望んで就職したわけではないんだよな。今、会社に残っているのもたまたまであって、明日どうなるのかもわからないし、この先10年残っていることはまずないだろう。

同期や元同期たちは今の会社の価値観の中でしっかり訓練されているので、「外資系は太く短くだ、チャレンジしてみてだめだったらクビになって他を探すしかない、ここにいる限りは最短ルートで上のポジションに上がって給与レベルを上げないと」と言いながら、飲み会中ですらマウントを取りあったりしていて、まあそれがここでの正しい生き方なんだろうなと思う反面、ほんと、まじで、一切興味がない。

私のスペックでは、いわゆる出世ができるはずがないことがわかりきっているからなのだろうか?しかし例えばもし自分が同僚たちと同等程度の能力とスペックを持ってこの会社に入っていたとして、では出世競争に興味を持って彼らくらいバリバリと働きしっかりガツガツしていただろうかと考えると、それはそれで疑問。上には上がいて、リーダー陣は出身国のトップ大学もしくはUSのトップ大学でPh.Dと追加でMBAも取った人達ばかりで、日本の東大でドクター取ったくらいの頭とスペックではごくごく標準的すぎて何の差別化要因にもならない。

と考えると、スペックではなく、単純に人生の方針の問題なんだと思う。同期たちはこういう文化の中で戦っていくと決めているから、腹を括ってそれなりの人生戦略をとっており、結婚するにしても相手は専業主婦か稼働月数日程度の特殊職で、家のことは奥さんに一任、子育ても然り。そのために義実家の近くにマンションを買うか一戸建てを建てて、子育ては奥さんと義実家に任せる、という生活スタイルをとっていることがほとんど。平日は早朝から日付が変わった後の夜中まで一日中ひたすら電話会議し、土日もフルで仕事したり大学院に行ったりで丸潰れ、という生活を続けていて、皆ほんとうにガッツがあるなあと思う。やれるやれない以前に、まずは自分がやりたくないと到底やれない。

私には絶対無理。子育てしたいからとか専業主夫とは結婚したくないからとかではなく、朝は普通の時間に起きたいし、夜は普通の時間に寝たいし、土日は何もしたくない。

なんか同期たちの生活を見ていると、そこまでして自分の可処分時間の全てを仕事に捧げて、最終的に何が得られるのかな、とどうしても思ってしまうんだけど、私より数倍優秀で努力する能力もある上にそれくらいの物量をこなしている彼らには見えている世界が私とは違うはずで、何が得られる得られないとか考えてる時点で私には何もわからないままなのだろう。

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なお半年以上経ってもやっぱり同じスタンスのままだし、何一つわかってないです。